社会貢献活動ブログ

リコーグループと認定NPO法人育て上げネットによる協働プログラム、「若者向けデジタル支援プログラム」が２年目を迎えました。

昨年度は東京で２回開催しましたが、今年度はパワーアップして、１回目（11月）は東京、２回目（3月）は長野県上田市での開催を予定しています。

今回は先日終了した、1回目（11月開催）のトレーニングの様子をご紹介します。
参加した若者は計15名、プロボノとして参加した社員は計26名で、11月22日～12月2日の火木金にトレーニングを実施しました。

実施内容は以下です。

①デジタルワークプレイスの体験

リコージャパンが運営するワークスタイルの変革を体感する"ViCreA"において、働く環境がデジタルイノベーションによってどのように変化しているかを対面・オンラインで紹介しました。社内訪問中は、リコーの製品であるインタラクティブホワイトボード（電子黒板）を使って、オンライン参加者も一緒に楽しめるゲームを実施し、若者の皆さんに楽しんでいただきました。

＜VicreAオフィス訪問の様子＞	＜インタラクティブホワイトボードを使ったゲーム＞

②リコーグループ社員によるトークセッション
リコーグループ社員が、自らの仕事上の体験談や仕事の取り組みについての話を若者に伝え、はたらくことのイメージや行動を起こしてみようと思うきっかけ作りをしました。

＜内容例＞

・最初にやった仕事はどんなものだったか

・迷ったり失敗したりしたとき、どのようにリカバリーしたのか

・働いてよかったこと

・若者に伝えたいこと

＜トークセッションの様子＞

③デジタルスキルトレーニング
若者がデジタルを使った画像制作業務に取り組みました。画像制作では、発注、見積り、制作、検査、納品等の一連のビジネス疑似体験を通して、働くことを体験してもらいました。昨年度はTeams会議の背景画像を制作して頂きましたが、今年度はTeams会議背景画像に加え、社員から依頼のあった社内用サイトに掲載するメインビジュアルの制作にも取り組んで頂きました。
制作後は一人ひとりプレゼンをし、制作した画像を紹介して頂きました。

＜デザイン講座の様子＞	＜企画書講座の様子＞

＜制作された画像＞

④若者と社員によるグループワーク
若者と社員がグループとなり、合意形成ワークに取り組みました。昨年参加した若者と社員から両者のコミュニケーションをもっと取ってみたいというリクエストがあったため、今年度初めて実施しました。グループ内で役割を分担しながら話し合いを進め、結論を各グループから発表しました。

＜グループワークの様子＞

⑤個別キャリア相談
キャリアコンサルトの資格を持つ社員が、キャリア相談を実施しました。
30分という短い時間でしたが、若者だけでなく、社員にとっても学びとなる相談会になりました。


参加してくれた若者の皆さんからのコメントを一部ご紹介します。

・グループワークでは、みんなで意見を出しあうことで別のアイデアが出てくるということを疑似体験できたように感じてよかった。

・リコー社員の仕事に対する意識や姿勢について聴くことができ、就業に対して現実的に考えることができた。

・現役のデザイナーやその他職種の方々による生のお話を聞けたのが魅力的だった。タイトな納期の中でいかにまとめることができるか、自分の能力を知るいい機会でもあった。

・自分が色々話したり作ったりできる、とわかって少し自信がついた。また、ちょうど就職活動をし始めたタイミングで、どうすればいいんだろう、何がしたいのだろうと混乱していたが、仕事の話や相談を通じて、少し立ち止まって考えることができたのがとても救われた。

最終日の発表会では、若者の皆さんに制作した画像を発表して頂きました。皆さんが試行錯誤しながら、制作に真剣に向き合われた様子が伝わってきて、画像制作を依頼した社員たちはとても感動しながら発表に聞き入っていました。若者の皆さんは、プログラム最初は不安に思われていた方が多くいたようですが、発表会では、皆さんが堂々と自信をもって発表されており、この経験が少しでも自信の醸成や次のステップに行くきっかけになったことを嬉しく思います。

そして参加したプロボノ社員も、意欲的に取り組んでいた若者から刺激を受け、自分のスキルや経験を誰かのために活かすという経験をし、新たな学びや気づきを得ることができました。


次回の長野での開催は2023年3月を予定しています。
どんな若者にお会いできるか、今から楽しみです。


～昨年度の実施については以下をご覧ください～
2021年10月実施
2022年2月実施