2022年3月07日
リコーグループでは、デジタル社会の中で就労に困難を抱える若者の"はたらく"への参画を支援する「若者向けデジタル支援プログラム」を実施しています。
本プログラムでは、認定NPO法人育て上げネットが募集した若者に対して、リコーグループ社員がデジタルイノベーションで変化するワークプレイスを紹介するほか、画像制作案件における受注から納品までの業務を疑似的に体験できるデジタル技術を活用したスキルトレーニングを提供するなど、働くことへのインクルージョンを後押ししています。
今回は19名の若者が以下のプログラムに参加し、デジタルスキルを身に付けると共に就労への意欲を高めました。
①デジタルワークプレイスの体験
リコージャパンが運営するワークスタイルの変革を体感する"ViCreA"において、働く環境がデジタルイノベーションによってどのように変化しているかをオンラインで紹介しました。
<ViCreAオンライン訪問の様子> |
②リコーグループ社員によるトークセッション
リコーグループ社員が、自らの仕事上の体験談や仕事の取り組みについての話を若者にお伝えし、はたらくことのイメージや行動を起こしてみようと思うきっかけ作りをしました。
<内容>
・自己紹介(どんなお仕事をしているのか、なぜ今回参加しようと思ったのか、趣味 等)
・最初にやった仕事はどんなものだったか
・迷ったり失敗したりしたとき、どのようにリカバリーしたのか
・働いてよかったこと
・お仕事後の気分転換
・若者に伝えたいこと
・質疑応答
③デジタルスキルトレーニング
リコーグループ社員のサポートを受けながら、若者がデジタルを使ったTeams会議背景の画像制作業務に取り組みました。画像制作では、発注、見積り、制作、検査、納品等の一連のビジネス疑似体験を通して、働くことを体験してもらいました。
トレーニングでは、以下の4つの講座を実施しました。
・見積もり書・企画書作成講座:社員がビジネスで必要となる見積書と企画書の作成方法について説明
・デザインツール講座:Photoshopなどの使用方法について説明
・デザイン講座:実務でデザイナーとして勤務している社員から、デザインについての説明やTeams画像をデザインしていく上でのTipsを説明
・デザイン個別相談:今回新たに実施。社員と若者が1vs1で話をし、デザインの相談や困りごとなどを相談
<デザイン制作トレーニングの様子> | <見積書・企画書作成トレーニングの様子> |
制作物は合計40枚以上となり、現在リコーグループ社員に配布しています。
<制作された画像例> |
④個別キャリア相談
元人事で採用やキャリア相談を担当していた社員が、希望者の12名に個別でキャリア相談を実施しました。
最後に本プログラムに参加された若者と、プロボノで参加したリコーグループ社員の声をご紹介します。
<若者からのコメント>
・実際に企業で働く方の生の声が聞けたり、企業で働くデザイナーの方に働き方や、自分のデザインや発表の仕方についてアドバイスをいただけたりする機会が中々ないので本当に貴重な経験をさせていただいた。
・今まで、実際に働いている方のお話を伺う機会は少なかったため、普段の仕事の中や不測の事態の時にどのように対応されているのかというのを知ることができて良かった。
・社員さんのお話を聞けたことが一番良かった。私自身正社員で働いたことがないので、社員さんの経験談はとてもためになった。
<プロボノからのコメント>
・私の話で少しでも勇気をもってもらえたことがわかって嬉しかった。日常の業務内容を可視化するきっかけになったことで、参加者の方の視点や疑問を知ることができたので今後の営業活動にも活かせると思った。
・なかなか知ることのなかった若者の就労問題に触れ合うことができ、自分自身のこれまでを振り返る大変貴重な機会になった。ダイバーシティ&インクルージョンを考える一つのきっかけになった。
・多様な方々との面談を経験し、視野を広げられることができたとともに、もっと勉強しなくてはいけないとあらためて感じた。
全6回のトレーニングでは、若者の皆さんがとても真剣に取組んでいる様子が伝わってきて、一緒にサポートをした社員にとっても刺激になりました。リコーが掲げている「"はたらく"に歓びを」をまさに体感できた経験でした。
最初ほとんど話すことができなかった若者の皆さんが、最終日の発表会のときに堂々と話されている姿に、育て上げネットの事務局さんたちも感動したとおっしゃっていました。
今後もリコーグループは、より多くの人の「はたらく人のインクルージョン」を目指し、活動を続けてまいります。