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先生はフィリピン人、オンライン英会話に挑戦

=「巣ごもり生活」がちょっと前向きに=

2020年05月08日

新型ウイルス

研究員
芳賀 裕理

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。政府が2020年4月7日に緊急事態宣言を発令した後、外出自粛が社会のデフォルト(=標準設定)になり、筆者はオン・オフいずれも在宅が日常化した。巣ごもり生活のオフでは当初、購入後積んだままの本を読み、動画配信サービスで米国の犯罪捜査ドラマを楽しんだ。しかし、リアルな世界との繋がりが失われると、孤独感が段々強まり始めた。「これはまずい」と焦り出し、外部との接点確保と自己啓発を兼ね、オンライン英会話教室の受講を思い立った。

 オンライン英会話教室では、パソコンやスマートフォンを使い、海外在住の外国人講師から1対1で指導を受ける。学習内容は教室にもよるが、簡単な日常会話からTOEIC対策までさまざま。筆者が選んだ教室の受講料は月6480円(消費税税込み)。毎日1レッスン(約30分)受けることができ、月20日利用すれば1回当たり324円になる。講師陣の国籍はフィリピンが主体だが、シリアやセルビア、カメルーンなどの先生も選ぶことができる。

 受講前は、オンラインで英会話がスムーズにできるのか不安だった。しかしいざレッスンが始まると、不安はすぐに吹き飛ばされた。まるで対面レッスンを受けているかのようにスムーズに進行、画面上の外国人講師との会話が弾んでいく。

 筆者は時差の小さいフィリピン人講師を選ぶことが多い。フリートークの話題の中心は、もちろん新型ウイルスになる。首都マニラ在住で講師歴5年のMarlynさんは憤りを隠さず、「My husband lost his job two weeks ago. He worked at restaurant.」とぶちまけた。マニラは3月15日からロックダウン(都市封鎖)を実施中。「The restaurant is closed, just delivery or take out is allowed, so the business condition got worse, and went bankrupt.」と訴える彼女の声から、凍結した経済活動の窮状がリアルに伝わってきた。

 ロックダウン中のフィリピン政府の規制は厳しく、 Marlynさんは「Only stress has increased during the lockdown period.」と表情を曇らせた。彼女によると、午後8時~翌日午前5時まで外出禁止。食料品や医薬品などの買い出しは1家庭で1人しか許されず、外出許可証の携行が義務。もし違反すれば、逮捕や罰金刑を免れないという。

 Marlynさんに日本の様子を伝えると、「Even if the Japanese do not have strict regulations, they follow the government rule, so I think it will be effective.」と、予想以上に高い評価が返ってきた。その上で5年前の訪日時の思い出を語り、「I was impressed when I saw people lined up at the Ramen Shop. I respect Japanese because they follow the rule.」。「 I want to come back to Japan and eat delicious Ramen, after the end of corona virus.」と熱く語るから、ラーメン愛がネットを通じてひしひしと伝わってきた。

 また、フィリピン・セブ島在住で講師歴2年のShaさんは、 アニメがきっかけで日本のファンになったという。訪日したことはなく、「My dream is to go to Akihabara」と笑みを浮かべた。「(I'm)Learning Japanese as prohibiting going out」と語り、その前向きな姿勢に心を打たれた。

 オンライン英会話教室のおかげで、筆者は世界との繋がりを実感する。英語を学ぶだけでなく、プチ海外旅行も疑似体験できる。コロナショックが収束すれば、MarlynさんやShaさんは日本にやって来る。その際には、思い切りおしゃべりを楽しみたい。ふと気が付くと、巣ごもりの自分がちょっと前向きになっていた。

写真オンライン英会話受講中の筆者
(写真)芳賀容子

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