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コロナ後の飛躍

第19回 深層

2021年01月06日

所長の眼

所長
神津 多可思

 2020年の元旦、昨年起きたことを正しく予想していた人はきっと誰もいなかっただろう。思い掛けないことは本当に起こるものだ。それでも新型コロナウイルスについては、ワクチン開発が急テンポで進んでいる。今後また新規感染者数の拡大局面はあるかもしれないが、感染拡大防止が最優先となる危機モードからの脱却が次第に近づいて来る。しかし、その先のコロナ後にあっても、社会は決して元には戻らないと、日本でも世界でも多くの人が感じている。

 日本では元々、人口の高齢化・減少の傾向が強まっていた。これは国内市場の大きな変質と縮小を意味する。企業にしてみれば、同じ製品・サービスを国内で供給していたのでは成長できない。そこで海外の需要に目が行く。コロナ禍の前に盛り上がっていたインバウンド消費も、結局のところ海外需要の呼び込みだった。

 その海外需要をめぐっても、先頃まで急速に進展してきたグローバル化の過程で、いくつかの新興国は日本にとって強力なライバルへと成長を遂げた。ここでも、日本企業がこれまでと同じ製品・サービスの提供を続けようとするなら、厳しい競争の中でなかなか思うように利益が出ず、働く者の賃金にも押し下げの力が作用するというのが、このコロナ禍前からの現実だ。

 今回さらに、ソーシャル・ディスタンス確保のためのデジタル化が、仕事や家庭、移動など生活全般で加速した。そして、やってみればそれで良いではないかという実感の下で、コロナ後においてもきっと元には戻らない。これまでと同じでは企業経営が成り立たなくなる産業分野がますます拡大したのだ。だからこそ、日本企業がこれからも歴史を重ねていくためには、変化を加速しなくてはならない。

 しかし、どう変化したら良いのかについては、これまで経験のない状況へと足を踏み入れるのだから、どの業態にあっても事前に最適解は分からない。したがって、ビジネスそれぞれの現場の「これならうまくいくだろう」という実感がまず大事になる。そのアイデアを磨いて競い合っていく以外に、前例のない未来へと飛翔することはできない。

 最近、自律型思考ということがよく言われる。これからのビジネスにおいて、それは自分の直観や実感を大事にしながら、それらから得られるアイデアに周囲を巻き込みながら、具体的なアクションに繋げていくという姿勢なのではないか。大変なことがあった次には、飛躍もまた起こる。2021年新春、それぞれに温めているビジョンを現実のものとすべく、元気に動き出したい。

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※この記事は、2021年1月5日発行のHeadLineに掲載されました。

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