2026年1月13日
文部科学省が推進する「3つの柱」の一つである子どもたちの「主体的な学び」に貢献するため、リコーでは学校と連携して探究型授業を実施しています。
先日、本社向かいに位置する大田区立馬込第三小学校にて、3月に卒業を控えた6年生を対象に、新たな体験型プログラム「360度カメラを活用したバーチャルツアー制作」を実施しました。
撮影機材には、リコーの360度カメラ 「RICOH THETA」 を使用しています。
本授業は、大田区教育委員会が推進する独自教科 「おおたの未来づくり」 の一環として実施されました。
同教科は、小学5・6年生を対象に、企業や団体との連携を通じて、子どもたちが自ら考え、未来を創り出す力を育むことを目的としており、リコーは昨年度から馬込第三小学校の「おおたの未来づくり」に協力しています。
▼「おおたの未来づくり」ポータルサイト
https://ota-mirai.city.ota.tokyo.jp/
昨年度は、リコーフューチャーズBU Energy Harvesting戦略室の社員が主導し、「次世代太陽電池が普及した未来を想像しよう」をテーマに、SDGsに関連したアイデア創出の授業を実施しました。
今年度はより身近な題材として、子どもたち自身が考える「おすすめのお散歩コース」を、バーチャルツアーとして表現するという新たな新たな試みに挑戦しました。
■ 1日目(11月25日):360度カメラの仕組み理解と撮影体験
初日は、360度カメラの仕組みやデジタル技術の基礎を学ぶところからスタートしました。
リコーの歴史や製品紹介を交えながら、アナログとデジタルの違い、デジタル化によって広がる表現や可能性について説明しました。
360度カメラの特徴である「2枚の魚眼レンズで撮影した画像をステッチし(縫いつけ)て、上下左右360度表示する仕組み」
について紹介すると、子どもたちは強い関心を示していました。
実機を手にした撮影体験では、自撮り棒を使いながら構図を工夫し、「どんな映り方になるだろう」
「こうするとどう見えるかな」と、試行錯誤しながら撮影に取り組んでいました。
カメラの向きを変えたり、上下逆さまにしたりと、発想豊かな撮影方法を自ら考え、「予想 → 実験 → 観察」を自然に
繰り返す姿が印象的でした。
子どもたちは操作について短時間で習得し、デジタル機器への高い適応力がうかがえました。
| 自撮り棒をどのように使おうか、みんなで話し合っています | カメラを逆さまにして撮影すると、どんな写真が撮れるかな... |
■ 2日目(11月28日):バーチャルツアー制作に挑戦
2日目は、前回撮影した画像を使用し、「THETA360.biz」 を活用したバーチャルツアー制作を行いました。
バーチャルツアーとは360度カメラで撮影した画像とマップ情報を紐づけ、Web上で撮影地点を移動しながら空間を体験できる仕組みです。
理解を深めるため、実際の学校施設を例にしたバーチャルツアーを事前に紹介したうえで、以下の基本操作を段階的に学びました。
・マップ画像のインポート
・360度画像のインポート
・マップと画像の紐づけ
・レーダー(視点方向)の設定
・字幕テロップの追加
・アノテーション(追加情報)の設定
一方で、Chromebookを使ったPC操作では、「ドラッグ&ドロップ」や「右クリック」の操作がわからないなど、スマートフォン中心の
世代ならではの課題も見られ、今後のICT教育を考えるうえでの重要な視点が浮かび上がりました。
最後には、THETA360.bizの開発・運用に携わる社員から、バーチャルツアー制作のポイントや注意点について説明を行いました。
2日間を通して、360度カメラの基本的な仕組みや、360度写真を活用したバーチャルツアーの作成方法について学んだ子どもたちは、新しいことを学んだ経験を通して、どことなく表情に自信が感じられるようになっていました。
| 「このようにやるといいよ」と子どもたちに伝えます | バーチャルツアー制作のポイントや注意点について説明 |
■ 今後の展開
2日間のプログラムで基本操作を習得した後は、各クラスの担任の先生主導のもと、学校周辺の通学路や商店街を撮影し、
グループごとに「おすすめのお散歩コース」を完成させる予定です。
1月下旬には発表会を実施予定です。
子どもたちの視点で切り取られた地域の魅力が、どのようなバーチャルツアーとして表現されるのか、私たちも楽しみにしています。