2024年8月06日
リコーグループでは、広く様々な社会課題の解決についてグループ社員が一体となって考え行動する「リコーグローバルSDGsアクション」を毎年6月に実施しており、先日こちらの記事でご紹介した通り、今年はDEIをテーマに活動を実施しました。
今回は、今年実施した活動の中で、5年ぶりに会場で実施したセミナーとワークショップの開催レポートをお届けします。
■開催概要
<開催日>
2024年6月25日(火)
<開催方式>
会場、オンラインのハイブリッド開催
<プログラム>
①セミナーセッション:DEIの先進事例を知ろう!
講師 日産自動車㈱ DEI推進室室長 小林様
②パネルディスカッション:日産×リコー対談
パネラー:日産 小林様、リコーデジタルサービスBU デジタルサービス開発本部 本部長 橋本さん
モデレーター:リコー 日本DEIカウンシル リード 藤井さん
③ワークショップ:自分にとってのエクイティとは?
ファシリテーター:リコーITソリューションズ 経営企画本部 人事部 人事グループ リーダー 矢野さん
■実施内容
①セミナーセッション「先進的にDEIに取り組まれている方の話を聞こう!」
このセッションでは、日産自動車㈱ 小林様より、日産自動社におけるDEIの取り組みをご紹介頂きました。
紹介事例抜粋
・女性管理職向け施策
・健康施策
・ERG(従業員リソースグループ)
②パネルディスカッション
小林様によるご講演後、パネルディスカッション形式で、DEIの取り組みへの想いや推進の難しさについて語り合う対談を実施しました。
対談内容抜粋
・DEIの取り組みは正解がなく、試行錯誤しながら進めていくことも多いと思うが、これまで苦労したエピソードはあるか?
・あなたにとってのエクイティとは何か?
参加者からの質問抜粋
・ERG活動がとても興味深いと思った。運営は自律的になされているのか?どのように従業員内でコミュニケーションされたり、毎年の活動を進めたりされているのか?
・女性管理職比率を上げなければいけないという風潮にあるが、当事者にとってはプレッシャーになることもある。女性に限らず当事者へのケアや施策推進時の巻き込み方の好事例はあるか?
③ワークショップ「自分にとってのエクイティを言葉にしてみよう」
ワークショップでは、「自分の体験や身の回りのエクイティ」について、3~5人のグループ内でディスカッションと共有を行いました。
ワークショップの流れ
1. グループディスカッション:グループ内で自己紹介+セミナーの感想共有(10分)
2. 全体共有:エクイティのおさらい、ワークショップの目的共有
3. グループディスカッション:エクイティのキーワードが書かれたシートを参考にしながら、自分の体験や身の回りのエクイティについてディスカッション(20分)
4. 全体共有:いくつかのグループからディスカッション内容を発表、日産 小林様からの講評
5. 個人ワーク:自分のエクイティ宣言を考える
6. グループディスカッション:自分のエクイティ宣言を共有(10分)
グループディスカッションでは、会場・オンライン共に、各グループで楽しそうに話がされており、「もっと話したかった」、「時間が足りなかった」という声もありました。
今回、アクセシビリティに配慮し、リコーが開発した、音声をリアルタイムで文字化できる聴覚障がい者向けコミュニケーションツール「Pekoe-ペコ-」を使用しました。
グループディスカッションのファシリテーターは、グループ内で苗字のあいうえお順が一番早い方が行うというルールにしたため、耳の聞こえにくい方がファシリテーターを務めるグループもありましたが、Pekoeを活用することで、会場・オンライン共に無事ディスカッションをすることができました。
■参加者アンケートの結果
<参加者の満足度>
<エクイティの理解度>
<参加者の感想抜粋>
・"一人が力を発揮できる、相手(互い)をリスペクトする" というお話が印象的だった。
・エクイティ等々を気にする・考える事無く自然に、自分が自分らしく居られる社会になって行けばと思った。
・実際に活動されている方の事例を聞き、自分で考えて、発言することで、理解が深まった。
・今まで「女性活躍推進」ということで「女性だけ集める」ことに何故?とモヤモヤを感じていたが、本日の小林様のお話で非常に腑に落ちた。
・エクイティについて考える良い機会になった。考えれば考えるほど難しいとは思ったが、本音を語ることがエクイティを実現するきっかけになると思う。
■さいごに
今回、セミナー、パネルディスカッション、ワークショップの開催を通して、社員の皆さんが他社の事例を聞いたり、普段あまり面識のない他のグループ会社・役職の皆さんと対話したりすることで、普段とは違った視点で、改めて周囲の環境や日々の行動を振り返る機会になりました。
今後もリコーグループはSDGs活動の輪が広がるよう、引き続き活動を続けて参ります。