2024年7月23日
リコー社会貢献クラブ・Freewillは7月10日、国際NGOジャパンハート様をお招きし、「クラブ設立25周年記念講演 忘れられた国ラオス~医療崩壊した国で~」を開催しました。
ジャパンハート様は、医療が届かない場所で失われてゆく「命」を一つでも多くつなぎとめるため、医療活動を行っている国際NGOで、FreeWillが「ラオス国立子ども病院での小児固形がん周手術期技術移転プロジェクト」に寄付支援したことがご縁で講演会が実現しました。
お話しいただいた 高柳様は現地の医療プロジェクトチームリーダーとして活動されており、ラオスという国やその過酷な医療事情について貴重なお話を聴くことができました。
講演会会場の様子 |
医療現場での話に先立ち、ラオスという国がどのような状況であるかをお話し頂きました。
今でも戦争による不発弾で被害を受けることがあり、経済成長の妨げになっている一因であることや、教育が行き届いていないため現地の医療従事者が少ないこと、そのため5才未満児の死亡率が高く国民の平均寿命も低いことなど、初めて知るという社員も多かったようです。
国から医療費の補助がないラオスで、検査や現地の医療では難しい治療を無料で行っているジャパンハート様の取組みは「日本の医師や看護師による治療を受けることができることは大変恵まれている」とラオスの人々の大きな支えになっているそうです。
それでも、医療者不足のため、患者の身の回りの世話や食事などは付き添いの家族が行うそうですし、交通費や患者の滞在費などは借金に頼らざるを得ない、など大きな負担を抱えることになります。
なお、医療行為を行うのに十分ではない設備や、雨漏りや停電が起こるような環境で従事されているドクターやナースの方々のご苦労は計り知れませんが、「無理をしてでも自分たちを頼って(病院に)来てくれる、ということが大変嬉しい」と笑顔で話される様子には頭が下がる思いでした。
また、「どの現場も悲愴感とか不幸感とか全くなくて、むしろニコニコ笑顔で来られる方ばかりです。彼らは彼なりに生きている。問題を抱えているけれど、不幸かというとそうでもないように思う。不幸かどうか決めるのは、彼ら自身が決めることであって、我々が勝手に「不幸」と決めつけるのはおこがましいのではないか、と思っています。」と締めくくられた言葉は大変深く、重いものでした。
商品にまつまる現地の話を聞く |
今回、音声認識で会話を見える化する「Pekoe」を使用し、会場で直接お話しを聴くほかリモート参加もできる形で開催したことで、多くの社員に参加してもらうことができました。
また、当日の昼休み時間には「買う&知るボランティア(商品を買うことで活動団体応援し、社会課題を知ることを目的とした販売会)」を実施し、ラオスの人々の手作り雑貨やコーヒーなどを販売しました。ラオスならではの美しい織物や模様に「可愛い!」と多くの社員が足を止め、商品を購入していました。
改めて今回の寄付、販売会を通じてジャパンハート様のご支援ができたことを嬉しく思います。
※社員が自主的に活動する リコー社会貢献クラブ・FreeWillは、これからも様々な社会貢献活動に取り組んでまいります。