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社会貢献活動ブログ

市村自然塾関東での「ゴボウの深耕うん(ふかこううん)」~開塾以来続く名物イベント:土との対話から生まれる豊かな学び~

2024年5月08日


市村自然塾関東は、リコーグループの創設者である市村清の生誕100周年記念事業として設立され、2002年から「生きる力を大地から学ぶ」を基本理念に、農作業を中心とした自然体験活動、共同生活を通じて子どもたちの健全な成長を支援し続けています。


私たちの生活を豊かにする食材の一つに、ゴボウがあります。しかし、そのゴボウをどのように育てるのか、その栽培に携わる人々がどんな努力をしているか、多くの人は知りません。そこで、市村自然塾関東では、ゴボウの栽培にはどのような取り組みが行われているのか、実際に土と対話しながら体験する機会を開塾以来提供しています。


まずはゴボウの種を土に蒔く前に、畑を深く掘る「深耕うん(ふかこううん)」を行います。この作業により、畑の土は耕されて柔らかくなり、ゴボウは地下でのびのびと成長できるのです。長いゴボウを収穫するには、この「深耕うん」が欠かせません。

塾生は「目標1メートル!」「いや、地球の裏側まで!」と元気よく掘り始めますが、大人でも苦労する作業に、途中で手が止まってしまう子も多くいます。しかし長く立派なゴボウを育てたい思いから「深耕うん」に向き合い、諦めずにやり抜く経験を手に入れます。

Gobou_02_深耕うん開始.jpg Gobou_03_深耕うん.jpg

「地球の裏側まで掘るぞ~!」

重い土を苦労して掘り進めます

Gobou_04_深耕うん.jpg Gobou_04_深耕うん3.jpg
「長いゴボウを育てるには、もう少し深く掘らないと!」 ドロドロになりながらもがんばりました!




ゴボウの種を蒔いたら、その成長を見守りながら、土壌の状態や土の中での生命の営みを学びます。また、ゴボウの栽培には農薬や化学肥料を使わず、自然の力を活かした有機栽培が取り入れられています。さらに、ゴボウを育てる中で、人々との交流も大切にされています。

「ゴボウの深耕うん」は単なる農作業ではなく、自然との共生を体感し、他の塾生や保護者、活動を支えてくれる人々とのつながりも深める貴重な体験の場なのです。ゴボウの成長と共に、塾生の心も育まれ、地球環境や社会への意識も高まることでしょう。

Gobou_05_埋め戻し.jpg Gobou_06_埋め戻し完了.jpg
柔らかい土のベッドでのびのびと育つよう、掘ったら埋め戻します

ひもを張って、種を蒔く位置を決めます

Gobou_07_種まき準備完了.jpg Gobou_08_種まき.jpg
輪切りにしたPETボトルで害虫対策をして、その中に種を蒔きます

周囲より盛り上がった分が「深耕うん」の成果です


※実は、「深耕うん」で掘った穴は、種を蒔くためにすぐ埋め戻すのです。せっかく掘った穴をすぐに埋め戻すと聞いて、驚いたり、呆然とする塾生が毎年何人もいます。初めてお手伝いした時、大人でも同じ気持ちになったのでよく分かります。

「百聞は一見に如かず」の言葉の通り、体験して成長していく塾生の様子を見るのがとても楽しみです。
秋にはゴボウの収穫の様子もお届けできればと思います。

これからも、市村自然塾関東は農作業を始めとする自然体験活動や共同生活を通して、塾生の成長を支援していきます。



【市村自然塾関東の活動はこちらから】
https://www.szj.jp/