社会貢献活動ブログ

リコーグループは社会貢献活動の重点分野「はたらく人のインクルージョン」のプログラムとして、2023年4月から3か月間、ベトナムの中部に位置するフエで、働くことに困難を抱えている１５名の若者を支援する「若者向けデジタル支援プログラム」を実施しました。

※こちらのブログで、実際に現地で行われているグラフィックデザインとソフトスキルトレーニングの様子をご紹介しています。

7月に卒業した15名のうち、12名が卒業後2週間以内という早さで職を得て試用期間に入りました。現在卒業して半年以上経ちますが、13名の方が継続して勤務しており、アンケート結果では、12名の方が生活の質が向上した（収入面、社会との関わり、労働環境など）と回答しています。

今回は、トレーニング受講生のAさんのストーリーを紹介します。

Aさんは4人の兄弟姉妹と両親との７人家族で、幸せな生活を送っていましたが、13歳の時父親が突然他界したことで人生が大きく変わってしまいました。母親と兄弟姉妹を養っていくため、やっと安定した職を得られたと思った直後にコロナ禍により職を失ってしまい、生活費が賄えない状況になってしまいました。

ある日、REACHが困難を抱えている若者に無償で授業を提供していることを知ったAさんは、元々アートに興味があったため、リコーがサポートしているグラフィックデザインのトレーニングの受講を決めました。

Aさんは３か月のトレーニング期間中には、グラフィックデザインだけではなく、働くために必要なソフトスキルやグリーンスキル、健康に関しても積極的に学びました。

また、リコーグループ社員から直接学んだ面接スキルや履歴書作成スキルを就職活動で活かすことができました。そして努力の結果、フィンランドのデザイン会社で職を得ることができました！Aさんは今も継続して勤務しています。

＜Aさんの勤務風景＞

今回のトレーニングにより、多くの若者が職を得ることができ、彼らの人生を変えるきっかけになったことをとても嬉しく思います。

リコーグループは、今後も若者たちの活躍を楽しみにしながら、彼らを応援していきます。