2023年12月18日
リコーグループでは、子どもたち(児童・生徒)のより深い学びに貢献したいという想いで、学校での探究型授業を2020年度から実施しています。
今年度 探究型授業2校目の実施は、武蔵野台地のほぼ中央に位置する東京都西東京市立中原小学校です。
中原小学校は全校920名ほどの人数で、今回は5年生約130名の子どもたちにお会いしてきました。
プログラムは、リコー・サイエンスキャラバン(*) の "360度カメラとあそぼう!" です。 (*)https://sciencecaravan.ricoh/
探究型授業の大きな流れとしては、以下の通りです。
●1日目の授業:カメラの基本的な仕組みを知って、360度カメラを使った撮影体験
●2日目の授業:探究テーマに沿った発表
5年生は4クラスあります。
子どもたちがどのような反応をしてくれるのか、私たちもドキドキしながら各クラスでのレクチャーを始めました。
デジタルカメラを知っていても実際使うことがなく、カメラの仕組みやカメラの中の部品を知る機会がないため、子どもたちは興味津々に聞いてくれました。また、レクチャー内のクイズにも元気よく答えてくれました。
さあ!レクチャーの次は5グループに分かれて撮影体験です。子どもたちは、ワクワクしながら操作説明を聞いていました。
360度カメラを持つ人、タブレットを持つ人・・・各グループ1台ずつの利用のため、子どもたちは譲り合いながら撮影します。
撮影した画像を見て「うわっ」「え~すごい」など驚きながら、どこで撮影しようかと想像が膨らんでいったようです。
廊下や階段の踊り場までの移動が許可されていたため、今度は教室の外に出て思い思いの場所へ!
そのような中、カメラの操作方法はわかったけれど 「どのようにして写そうかな・・・」「どんな感じで写ればいいかな・・・」と戸惑っているグループもいました。
そこで、どのようにしたら面白い撮影ができるかをアドバイスしたら、早速みんなで考えながら撮影していました。
「輪になってみよう」「散らばって柱の陰から覗いてみよう」など、どんどんアイディアがわいてきたようで、とても楽しそうでした。
授業終了後、先生からは「子どもたちが楽しそうに取り組んでいるのが印象的だった」とおっしゃっていただき、
子どもたちが興味を持ってくれていることが嬉しく、私たちも楽しみながら一緒の時間を過ごすことができました。
この後、先生が挙げた「テーマ」に沿って、子どもたちは2週間で探究していきます。
中原小学校の5年生のテーマは、「学校紹介」です。
2日目の発表の日がやってきました。 学校の行事で忙しい中、子どもたちが取り組んだテーマは 「学校紹介」です。
子どもたちは発表までの2週間、360度カメラで思い思いの場所を撮影し、画像を使って学校をわかりやすく紹介するための準備をしてきました。
私たちは発表を楽しみにしていましたが、「どうしてこの場所を選んだのか」「どんな思いを込めたのか」「どんな工夫をしたのか」
など、全員が自分たちの気づきや感想も踏まえて、想像以上に探求の成果を発表してくれました。普段は入れない「校長室」の撮影もあり 歴代の校長先生の写真が飾られているなど、新たな発見もあったようです。
発表後の質疑応答では、1日目で行ったレクチャーでの感想やカメラの仕組みをもっと知りたいなど、カメラについての質問もたくさんいただきました!また、「クイズ」を盛り込むなど、各クラス・グループの工夫があり盛り上がりました。
~発表の様子~
プログラムを終えての感想ですが、何よりも「子どもたちが楽しんで取り組んでいる」ことがよかったです。
「相手の立場にたって考える気づきになった」「社会人との交流も貴重な体験となりよかった」など、子どもたちだけでなく先生方にも「子どもと一緒に楽しめた」と嬉しい感想をいただきました。
このプログラムが、「科学への興味」や「楽しみながらたくさんの発見をする」きっかけに繋がれば嬉しく思います。
中原小学校の子どもたちとは、また別のプログラムでお会いできることを楽しみにしています!有難うございました。
【ご案内】
・リコー・サイエンスキャラバンについて:https://sciencecaravan.ricoh/
・リコーの社会貢献について :https://jp.ricoh.com/csr/community/