2023年8月24日
リコー及びリコージャパンは、8/19(土)、20(日)に開催された「東京ビエンナーレ2023」内のワークショップに協力企業として参加しました。
東京ビエンナーレは、2年に1度開催される国際芸術祭です。世界中から幅広い分野のアーティストやクリエイターが集結し、地域住民の方々と一緒に作り上げる芸術祭です。
今回参加したワークショップ「超分別ゴミ箱2023」は、再使用・再生利用に関しての課題が多いプラスチックという素材に焦点を絞り、参加者の交流や表現活動を目的として東京都立工芸高等学校にて開催されました。
藤幡正樹先生(東京藝術大学名誉教授)をはじめ、プロジェクトメンバーの方々、東京都立工芸高等学校の在校生とそのご家族、アーティスト、パートナー企業・協力企業などから多くの方が参加されました。
ワークショップでは、苅宿俊文さん(青山学院大学社会情報学部プロジェクト教授)からプラスチックの種類を学んでもらうキッズプログラムやプラスチック博士の林光邦さん(株式会社テクノラボ代表取締役)から、海洋プラスチックの問題やプラスチックの再資源化についての課題を学ぶプログラム「プラ博士にきいてみよう」が行われました。
また参加者の各家庭から約1ケ月間のプラスチックゴミを持ち寄り、それらのごみを分別することでプラスチックの種類や特徴、それぞれのプラスチックの特性を活かした製品があることを皆で学びました。
表示がないプラスチックや表示の確認などに、リコー樹脂判別ハンディセンサーを提供し、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)といったプラスチックの素材判別に貢献することができました。
プラスチックゴミとして最も体積が多いものはやはりPETでした。ペットボトルを始め、鶏卵のパック、総菜容器など様々なものに使用されていました。次に多かったものはポリスチレン(PS)で、こちらも総菜や刺身の容器として使用されています。
分別してみると、製品の使用目的に応じて様々な素材で使用されていることがわかりました。
また、家庭から多く出てくる食品の包装材は、長期保存や新鮮さを維持する目的で光を通さない、酸化を防止するなどの対策として、複合素材が使用されていました。
参加された地域住民の方から、プラスチックの種類と再資源化はとても重要なことなので学校の授業で教えるべき内容だとご意見を頂きました。
分別されたプラスチックゴミは「たたみいわし」状のアート作品として東京ビエンナーレに出展予定です。
プラスチックは製品の目的に応じて様々な素材が開発され、多くの種類が存在しますが、再資源化するにはその種類ごとに分別が必要で、そこには様々な課題や問題があることを今回参加して感じました。
国、メーカー、消費者などがこの問題を意識することが大切で、一人ひとりが社会課題として捉え、それが社会を変えていくことにつながるように思います。
◆活動の様子
<樹脂ハンディセンサーを使ってプラスチックを判別している様子> | <プラスチックの種類を学ぶキッズプログラムの様子> |
<種類ごとに分別されたプラスチックゴミ> |
参考:超分別ゴミ箱+ラブ=プラスチックワークショップサイト
https://sites.google.com/view/ssgbpj
参考:東京ビエンナーレ2023《超分別ゴミ箱》WEBサイト
https://tokyobiennale.jp/tb2023/linkage/super-sorted-garbage-bins-2023/?lang=ja
参考:リコー樹脂判別ハンディセンサー
樹脂判別ハンディセンサー(RICOH HANDY PLASTIC SENSOR B150) | 産業向け製品 | リコー
◆藤幡正樹先生プロフィール:
藤幡正樹 Masaki Fujihata(ディレクター)
アーティスト。 80年代からメディア・アートの先駆者として活動。1996年には、日本人として初めてアルス・エレクトロニカ・ゴールデン・ニカ賞を受賞するなど、受賞多数。
1989年より慶應義塾大学、1998年からは東京藝術大学で教鞭をとり、2005年同大学大学院映像研究科の設立に貢献。現在東京藝術大学名誉教授。
◆パートナー企業・協力企業:
【パートナー企業】
アサヒグループホールディングス株式会社
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
東洋製罐グループホールディングス株式会社
大日本印刷株式会社
凸版印刷株式会社
株式会社ファミリーマート
株式会社ローソン
【協力企業】
株式会社テクノラボ
株式会社リコー