2021年8月31日
インド北東部に位置するビハール州はインド内で最も貧しい州と言われており、深刻な貧困状態にあります。
マドバニ地区では、伝統的に女性が美術品であるマドバニ絵画を制作し、土産物として販売をしている女性が多くいるものの、デザインや技術のスキル、販売ルート獲得に必要な知識の不足により、収入が少なく、生計を立てることが難しい状況に陥っています。
「インド農村部アーティスト支援プログラム」は、ビハール州に在住する女性アーティストにスキルトレーニングを実施し、スキル向上及び収入創出につなげることをゴールとしています。
スキルトレーニングは、絵画を学ぶアートコースと布製品について学ぶテキスタイルコースの2つを実施しています。今年の1月初旬から2月初旬までの1か月間は基礎クラスを実施、そして2月中旬から6月中旬まではアドバンスクラスを実施しました。
※基礎クラスのトレーニングはこちらのページでご紹介しています
新型コロナ感染症拡大による町全体のロックダウンが続いたことにより、困難な状況ではありましたが、対面授業からオンラインでの授業に切り替えたり、スマートフォンのグループチャットでのコミュニケーションを活発化したりと工夫をしながら、予定から1か月遅れの6月中旬に無事修了することができました。
・アートコース(アドバンスレベル)での主な学習内容
-Photoshop/Illustrator講座
-製品デザイン
-描写
-パルプを使った製品制作
-店舗の名刺や製品パッケージのデザイン
<パソコン授業の様子> | <店舗名刺を作成中> |
<パルプを使って製品作成中> |
<完成したパルプ製作品> | <練習中> | <作品制作中> |
・テキスタイルコース(アドバンスレベル)での主な学習内容
-Photoshop/Illustrator講座
-製品デザイン
-刺繍
-シルク糸の製造方法を見学するフィールドワーク
<デザイン画の練習> | <パソコンを使って練習> | <刺繍の授業> |
<刺繍作品> | <オンライン授業で作品発表> | <フィールドワークの様子> |
卒業した生徒達はこれから、本プログラムで連携している社会企業/NGOのDRISHTEE(ドリスティ)からのサポートを引き続き受けながら、市場に製品を販売するための準備をしていきます。