技術者が語る 3Dプリンターのいろは

造形コストを抑えるポイント

本記事の内容が当てはまる造形方式

  • FDM
サポート材の使用量を考慮した、造形方式選定

サポート材は造形後に除去する必要があるため、材料費と除去工数の費用が発生する。
言い換えると、サポート材を使わない方が安価に造形できる事になる。
例えば下図の部品のサポート材の付き方の比較をしてみると、

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 図1 モデル形状

マテリアルジェッティング では、全てにサポート材(ソリッド)が付くのに対し、

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 図2 マテリアルジェットのサポート材の付き方

材料押出堆積法(FDM)では、ある程度のオーバーハングは、サポート材無しで造形することがでる。
また、サポート部は中空構造になっているため、サポート材の使用量が少ない。

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 図3 材料押出堆積法(FDM)のサポート材の付き方

以上の事から、同じ部品をマテリアルジェッティングと材料押出堆積法(FDM)で造形した場合、
材料押出堆積法(FDM)の方がサポート材の使用量が少なくできるため、安価で造形できる事になる。

(小川 淳彦)

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