技術者が語る 3Dプリンターのいろは

カラー造形について

本記事の内容が当てはまる造形方式

  • MJ
3DPにおけるカラー造形について

現在、リコーの製造業向け 3Dプリンター出力サービス(カスタムオーダー)で対応しているカラー造形は2方式があります。マテリアルジェッティング方式とバインダージェッティング方式の2方式です。今回は、まずマテリアルジェッティング方式におけるカラー造形についてご紹介いたします。

配色の設定について

マテリアルジェッティング方式では、現在Objet500 Connex3という造形機を使用しておりますが、1度の造形でセットできる材料は3色までであるため、フルカラーでの色の設定はできず配色に制約が出てきてしまいます。
例えば、下左の写真はイエロー、シアン、マゼンタの3色の材料をセットした際に設定できるカラーチャートとなっております。よってこの中にホワイトはないため、ホワイトを加えた造形物は作ることができません。セットできる材料は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック、ホワイト、クリアの6色あります。その中から選んだ3つの組み合わせからできるカラーチャートから選択できる色のみでの配色設定となります。
(市場では6種類の材料をセットできる機種もありますが、本サービスでは現在のところ未対応となっております。)

図1

図1

造形データについて

造形の際には、シェルは色ごとにわけたSTLデータを組み合わせて、造形時に色の設定をして造形を行います。よってデータを色ごとに分割する必要があります。例えば下図のように、文字部と周囲部とを別々のSTLデータにし、造形時に組み合わせることで複数色の造形が可能になります。
今回はマテリアルジェッティング方式についてご紹介しましたが、カラー造形ができるもうひとつのバインダージェッティング方式ではまた配色の設定等が異なってきますので、そちらについては次回以降ご紹介いたします。

図2

図2

(小林 峻)

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